万年筆:想い&雑感 ブログトップ
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エイ出版の経営破綻と昨今の万年筆事情 [万年筆:想い&雑感]

「エイ出版」が経営破綻し、民事再生をしたとのニュースが飛び込んできた

昨今の出版業界の構造不況+コロナの影響もあるが多角経営に失敗したことも大きいだろう

万年筆ファンにとって慣れ親しんできた『趣味の文具箱』は清水編集長のTwitterにて「ヘリテージ社が事業継続する」旨のコメントが上がっていたので、ホッとはしている

最近、ちょこっと万年筆を買い増ししたりしており『自然体にて復活中』である

一時、万年筆バブルというか文房具全域がブレイク、雑誌やTVでも多く紹介されファン層がどっと厚みを増した

特に若年層や女性ファンが増えたと思う

5〜6年前までは『万年筆愛好家(収集家)=オタク』の固定イメージが間違いなくあった

しかし、今の楽しみ領域は『インクや紙』、『周辺グッズ』を気軽かつ複合的に楽しむ方向へと変化した

「高級でレア、拘りたっぷり」のような万年筆の世界観は薄れてきている

ある意味健全化され、ファン層は間違いなく拡大されたと思う

『複合的な楽しみ』をされる新たなファン層は万年筆1本に対する投資額が低い(旧愛好家と比較すると)

例えば『インクを楽しむ』には高級な万年筆など必要ないし、スチールペン先でもNO問題だ

旧愛好家とは『指向』が全く異なる

僕は『それで良い』と思っている

喜ばしい事だ!

ダイバーシティー〜多様性の時代に沿った流れであるから・・

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「丸善 世界の万年筆展」にちょこっと立ち寄りました。 [万年筆:想い&雑感]

昨日、日本橋・丸善で開催されている「第3回 丸善世界の
万年筆展」にちょこっとだけ顔を出させていただきました。

初日/平日でしたが、けっこう賑わってましたね。

各メーカーのブースを一通り巡りますと「○○さんがさっき
までいらっしゃいましたよ...」なんて言われっぱなし

見事なまでのすれ違いです。

この手の催事はお付き合いもあり、毎年某かの万年筆を
1本はいただいていたのですが...

今年でそれも終わり

今思えば...「なにがなんでも買わねばならない!」

そんな強迫性買物障害な日々が10年ほど続いていたのかも
知れません。

ふつーの万年筆愛用者にやっと至れた(戻れた)ような
気がしました。

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セーラーの迷走 そしてペンドクター川口さんの退社 [万年筆:想い&雑感]

万年筆への特別な思い入れは今はもうありませんが...

セーラーの現況はどうしても気になってしまいます。

もう公にはなっているので触れさせていただきますが...

ペンドクター・川口さんが3月いっぱいで退社されて
しまうということ...これはショックでした。

長原宣義さんが今年引退されましたから、セーラーの
「顔」であったお二人が去られてしまうということは
ファンにとって、とても残念なことです。

あくまで私感ですが川口さんの退社は唐突感がありますし
会社のギクシャク感が見て取れるのです。

セーラーという会社は長原お父上・Jrさん、川口さんという
「個」を販促戦略の一環(重要な)としてあえて全面に押
し出してきたように思えます。

「個のキャラクター」をある意味ブランド化、商品化していく
手法は賛否両論ありましょうが、それがセーラー万年筆の
個性であり、差別化(付加価値)ポイントなのでしょう。

それ故、セーラーにとってもファンにとってもペンドクター
お三方の存在は大きいですし、関東でのシェア拡大は彼らの
個性と技術が顧客ニーズを掴んだからこそだと言っても過言
ではないと僕は思っています。

長原お父上の引退、川口さんの退社...etc

しかし...会社の功労者に対してあまりにクールすぎませんか?

それでいいんですか?

セーラーさん!(社長!)

物づくり会社の原点=財産は「人」なのです。
(あえて強く言います!)

わけのわからないIT会社を作ったり、音声ペンなどに
うつつを抜かしてる場合ではありません。

長年培われてきた技術知見を社としてきっちり継承し、
応用展開していく術を早期に養わなくては...もう...(ー_ーメ)

今の経営陣でセーラーはほんとうに大丈夫ですか?
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万年筆ライフ最終形かぁ~ 引っ越しは延びちゃうし [万年筆:想い&雑感]

2月末には京都に引っ越す予定だったのですが...

住居人さん(引っ越し先)の状況が変わり3月末にずれこみそう

うーん、計画が狂う~ (*_*) マイッタ×2

ところで、京都へ持参する筆記具なんですが...
マジでこれだけになっちゃいました。

pen.JPG

万年筆は...

◎中屋・プラチナ ブライヤー
◎パイロット カスタム・カエデ
◎パイロット キャップレス

...の3種のみ

これが僕の「最終形」になるとは予想できなかったよ~


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木軸万年筆の艶出し ちょっとご注意を! [万年筆:想い&雑感]

僕は木軸万年筆フェチだった(過去形)こともあり、
「つや出し」の手法はいろいろ模索してきました。。

最近、一部?の愛好家では「プラスチック磨き布」
(KOYO ポリマール プラスチック磨きクロス)での
艶出しが流行っているみたいですね。

この手法は7-8年ぐらい前に万年筆愛好会の方々が
「万年筆博士・ココボロ」万年筆の艶出し合戦で
編み出されたもの...。(新しい手法ではありません)

僕も過去に何度か試したことはあります。

結論から言うと「プラスチック磨き布」での艶出しは
最強かもしれません。

しかし、僕はこの手法で手持ちの木軸をメンテしようと
は思っていません。

なぜなら「プラスチック磨き布」による艶出しは「単なる
磨き」ではなく「削る」という行為に限りなく近いからです。

「つやふきん」で磨くのとは全くベツモノですね。

研磨性能は穏やかではありますが...木軸表面の凹凸を
コンパウンド的に削り取って、滑らかに(鏡面化)しながら
艶出し剤を浸透させていくのですから、かなりの光沢が
出て当たり前なのです。

当時の万年筆博士のココボロ(手作り万年筆)なんかは
基本的に金属部分がなかったので思いっきり磨き込んでも
何も支障はありませんでした。

しかし、現行の木軸万年筆を「プラスチック磨き布」で
ゴシゴシやってしまうと最悪、金属部のメッキが剥がれて
地金が露出してしまったり...。

もしやる場合は丁寧に金属部をテープなどでマスキング
して慎重に磨きあげる必要があります。

それだけリスクが伴う行為であることを承知して試して
ください。

僕は「オリジナリティーの尊重」に重きを置くように
なってからは、もっぱら自然系オイルとつやふきんです。

自己責任に於いて木軸の「艶出し」は追求されてください。

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パイロット万年筆との出会い これからも [万年筆:想い&雑感]

パイロットは僕の万年筆ライフに大いに影響を与えてくれたメーカーであり、
ずーっと信頼を置き続けています。(大学時代、エラボーを愛用)

僕が木軸ファン(フェチ?)になったのはカスタム・カエデ シリーズ
(写真:3本セット)との出会いがあったから

この木目模様にやられてしまいました~..。

p-1.JPG

一番僕と時間を共有していると言っても過言でない「キャップレス」は
良い意味で(僕の)万年筆の概念を打ち破ってくれたし...。

携帯性、即応性、書き味が全てバランスされている万年筆って他に
存在するでしょうか?

この4本(BP、MP含む)とは、長きに渡りつきあっていくつもりです。

出会いに感謝 m(__)m


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混迷する経営 セーラー万年筆よガンバレ!! [万年筆:想い&雑感]

セーラー万年筆の経営が混迷を極めている。

新社長、新経営体制になってから危険度に拍車がかかって
いるのではなかろうか。

現在の株価は35円前後...キビシスギル

新社長の肝いりで立ち上げたIT事業である「セーラーCモール」
社は基幹ビジネスを推進するパートナーとの関係が破綻したため、
あっとい間に「死に体化」してしまっている。

現在のセーラーは事業ドメインをどのように定義しているの
だろうか?

甚だ疑問だ。(一応チョイ カブヌシ ナノデ...。)

セーラーの財務状況、安全性をちょっと分析すると...

○株主資本比率:25%、○流動比率:108%、○当座比率:62%

となっている。

株主資本比率:25%は文具業界の平均50%より極めて低い

ここの比率が低まれば低まるほど倒産率は高くなる。(一般論)

もっと問題なのは流動比率と当座比率だ。

業界平均流動比率234%、当座比率170%に対してこちらの
低さは尋常ではない。

この数値は短期に資金ショートするリスクが極めて高い
ことを示している。

今更ではないがぎりぎりのキャッシュフローであろう。

なんとか持ち堪えてほしい...祈るばかりだ。

~P.S~

19日、東証、大証が経営上重大なリスクを抱えているとして「継続企業の前提」
に注記が付いた企業(倒産の危険度が高い)を集計、発表。 
上位40社内に残念ながら...セーラー万年筆が入ってしまっていた。
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なぜかデッドストック・モンブラン146 ボルドーを...。 [万年筆:想い&雑感]

残すつもりだった50~60年代・ヴィンテージモンブランを(また)
処分し、現行に近い(廃盤)146を1本だけ購入してしまいました。

某百貨店で見つけてしまったデッドストック「モンブラン146 ボルドー」です。
(結局、これも買い直し...。)

146ボルドー.JPG

146のボルドーって現行には無い品と柔らかさを感じるから不思議...。

常用に加え、末永く使いたいと思っています。
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セーラー 長原宣義さんの引退に思う [万年筆:想い&雑感]

セーラーの長原宣義さんが今年でほんとうに引退されてしまう。

色んな意味で「一つの時代が終わった」な~...ってしみじみ (; ;)ホロッ

万年筆ファンのために80才までよくぞ頑張り続けて下さいました。

心から感謝...m(__)m アリガトォ ゴザイマシタ

僕はこの方との出会いがなかったら万年筆の泥濘に填ることは
まずなかったと思う。

それと長原宣義さんのペンクリは独創的な技術もさることながら
洒脱な会話の中に人生訓が散りばめられていた。

万年筆を調整してもらうというよりも、長原さんとの時間を愉しみ
たくて通い詰めてしまったという感じ...。

まあ、完璧に術中に填ったクチなんだけどね~

その瞬間があまりに愉しくて...

気がつけば「ペン先がクネッとした」万年筆の入った紙袋を抱えて
帰路についている自分...(?_?)アレ 

その現実にハタと気づき、月末のカード請求が...(゚◇゚)ガーン

そんな事の繰り返しだったような

僕はそこそこの世代になり...

万年筆を嗜む中でモノを保有する愉楽から、人より得られる
気づき(学び)や刺激(触発)での愉楽へとシフトしていった。

ペンクリニックしかり、万年筆愛好会しかり...

モノでは無く人の魅力が僕の足を運ばせたのだろう

ザンネンだけど...今は、全てから遠ざかっている。
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全てはセーラー・80周年記念 ブライヤーから始まった... [万年筆:想い&雑感]

僕が「ブライヤー・フェチ」へと突き進むきっかけとなった
病原体的万年筆は...

・セーラー 80周年記念「プロフィット80」(写真:左)
・セーラー 90周年記念「万年筆道楽」(写真:右)

8090-1.JPG

この2本だろうか...。

特に80周年記念ブライヤーは「万年筆を嗜みとして味わう」
という新たな愉楽を僕に知らしめてくれた1本

その愉楽にちょこっと浸っただけで...

「木目模様の綺麗な木軸」に遭遇する度にブツ欲抑制の
脳内ダムがドッカーンと決壊?

そんな異常体質に変容させられちゃった...(´Д⊂ヽウェェェン

写真の80周年ブライヤーは(蒲田アクトでのペンクリにて)
長原お父上の「あんたのために在るようなペンじゃ」に見事
やられてしまい、気がついたら持ち帰っていたパターン

ペン先はクロス・エンペラー仕様...8~9年前かなー

当時、お父上がペンクリで人を見ながら?お売りになっていた
80周年は基本的にコーティングを剥がしていたような...。

僕の(ライトブラウン)もそうだったし

もし、この1本が通常の分厚い「ラッカー」仕上げのまんま
だったら....

極論かもしれないけど、これほどのブライヤーフェチには
なってなかったと思う。(その方が幸せだった...。)

僕は「モノ」を丁寧かつ長きに渡り使い込むタイプなので
ブライヤーの愉楽ってまさに「琴線ど真ん中」

でも、経年変化を木軸の美点と捉えていないファンもカナーリ
いらっしゃるんだよね。

熟成=単なる汚れ...って感じちゃうのかな?
(感じ方は人それぞれだから...。)

一部のマニアが「鼻油」、「顔油」がつや出しに最高?
なんてコメントを出してしまうもんだから

熟成=汚ね~...のイメージができあがちゃったんだよ。

ちなみ僕は絶対「促成人体油」は使わない!

基本は今でも最初に極少量のラナパー+つやふきん

あとはひたすら常用すること

ブライヤー万年筆は使い込んでナンボですから!
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