木軸万年筆の艶出し ちょっとご注意を! [万年筆:想い&雑感]

僕は木軸万年筆フェチだった(過去形)こともあり、
「つや出し」の手法はいろいろ模索してきました。。

最近、一部?の愛好家では「プラスチック磨き布」
(KOYO ポリマール プラスチック磨きクロス)での
艶出しが流行っているみたいですね。

この手法は7-8年ぐらい前に万年筆愛好会の方々が
「万年筆博士・ココボロ」万年筆の艶出し合戦で
編み出されたもの...。(新しい手法ではありません)

僕も過去に何度か試したことはあります。

結論から言うと「プラスチック磨き布」での艶出しは
最強かもしれません。

しかし、僕はこの手法で手持ちの木軸をメンテしようと
は思っていません。

なぜなら「プラスチック磨き布」による艶出しは「単なる
磨き」ではなく「削る」という行為に限りなく近いからです。

「つやふきん」で磨くのとは全くベツモノですね。

研磨性能は穏やかではありますが...木軸表面の凹凸を
コンパウンド的に削り取って、滑らかに(鏡面化)しながら
艶出し剤を浸透させていくのですから、かなりの光沢が
出て当たり前なのです。

当時の万年筆博士のココボロ(手作り万年筆)なんかは
基本的に金属部分がなかったので思いっきり磨き込んでも
何も支障はありませんでした。

しかし、現行の木軸万年筆を「プラスチック磨き布」で
ゴシゴシやってしまうと最悪、金属部のメッキが剥がれて
地金が露出してしまったり...。

もしやる場合は丁寧に金属部をテープなどでマスキング
して慎重に磨きあげる必要があります。

それだけリスクが伴う行為であることを承知して試して
ください。

僕は「オリジナリティーの尊重」に重きを置くように
なってからは、もっぱら自然系オイルとつやふきんです。

自己責任に於いて木軸の「艶出し」は追求されてください。

コメント(4) 
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コメント 4

武夫源

はじめまして。
いつも楽しみにみていました。
ところで、木軸のつや出しに「つやふきん」をお使いということなのですが、ネットで調べると某商店のものしかヒットしません。
「つやふきん」はいろいろ種類があると思いますが、どこで手に入るものなのでしょうか?
当方、地方なのでパイプ専門店やハンズのようなところがなく入手方法が??です。
よろしければ教えていただけないでしょうか?
それと自然系のオイルとありますが、椿油でしょうか?
by 武夫源 (2012-02-06 20:31) 

arata

こんばんは イボタロウを染みこませた「つやふきん」は
佐々木商店だけだったかと思います。
通販でも購入できますので電話をすれば大丈夫ですよ。

自然系オイルはもちろん椿油でも大丈夫ですし、くるみ油
オレンジオイル、ホホボオイル...etc いっぱいあります。
好みの艶の出方を探求する楽しみもありますね!
by arata (2012-02-06 22:19) 

武蔵

いつも拝見させて頂いています。
プラスチック磨きとは考えましたね。パイプ使いの友人曰く、もともと、パイプの世界ではこの手のクロスで磨く事がお作法のようです。
ブライヤーの場合、プラスチック磨きのクロスでちょっと磨いてその後に柔らかい布で拭くと分かりますが、また曇ります。つまり、クロスに含まれたワックスで一時的に光るだけなんですね。完全に表面を平にするには、かなりの時間がかかりますし、平になったとしても所詮手の力では光の乱射を抑える程度になるだけと、パイプ使いの友人は言っております。
本当のところは分かりませんが、木軸の種類に気をつけて、個人の責任で楽しむのが一番ですね。
by 武蔵 (2012-02-13 22:27) 

arata

武蔵さん こんにちは
木軸は色んな楽しみ方...各自艶の出し方への
拘りがあって面白いですよね。
ブライヤーの艶出しはおっしゃるようにパイプ使い
の方の意見が大いに参考になりそうです。
また、情報コメントしてください!
宜しくお願い致します。
by arata (2012-02-14 11:15) 

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