段ボール箱から出てきたパイロット・カスタム845「赤漆」 [万年筆:国産]

整理していた段ボール箱から万年筆発見...。

DSCN3477.JPG

ナガサワ限定の「パイロット・カスタム845 赤漆」だ。

僕は赤系万年筆はあまり好まないけどこの「赤漆」の色調は好きだ。

DSCN3474.JPG

この限定845は非常に評判だったのだけど、赤漆に退色が見られた
として、その後パイロットさんがオプション的漆塗りに慎重になられて
しまったいう話しを聞いたことがある。

「石目」、「一位」をリリースするよりも845の赤漆、青漆、緑漆の3色で
半レギュラー化された方がインパクトはあったんじゃないかなー
(同じ5万なら...。)

845はパイロットの技術が凝縮されたすばらしい万年筆なのだから
もっと日の目を浴びてほしい!

個人的に強く願う一本です。


コメント(13) 

コメント 13

こうたろう

ご無沙汰しております。
ご体調快復されましたか?

漆塗りの万年筆について数年来の疑問があります。
いわゆる漆器というのは、使い込むことによって艶が出てくることが“味”と言われています。
しかしそれは同時に、“剥げ”につながりもします。
そこで、漆器であれば、塗り直しおや“欠け”に対する補修がなされる場合があります。
しかし、845などの万年筆の場合、そうしたサービスについての話を聞いたことがありません。
蒔絵ならば鑑賞の対象ですが、845などの単色の万年筆の場合は道具としての意味合いがより強いため、経年変化や使用に伴う劣化は現実に生じていると思います。
そのため、塗りなおしなどのサービスがあって然るべきとも思ってしまうのです。
私が知らないだけで、実際はそうしたメンテナンスサービスはメーカーさんはなさっているのでしょうか?
その点をメーカーに確認していませんが、どうしても気になるため、今一つ(本当に今一歩)!手が伸びるのを躊躇してしまうのです。
ニブがぐらつきやすい点も含めて・・・。

私が細かいところを気にしすぎるのかもしれませんが、漆塗りである時点で上記のように感じてしまいます。
たとえ趣味の色彩が強いものであっても、金具の存在や構造上の理由により、完成後のメンテナンスは難しいものだとしても・・・。
こうした疑問や要望自体が“ナンセンス”なのでしょうか?

お久しぶりでこんなコメントで申し訳ありません。

by こうたろう (2011-11-16 00:08) 

arata

こうたろうさん こんにちは
体調はおかげさまでかなり回復しています。

さて、漆塗りの万年筆ですがメーカーに相談
すれば有料ではありますが修復等の作業は
していただけると思います。

カスタム845についてはラッカナイトという
漆塗りのあとにラッカー処理をしているので
退色や傷に強いのが特色です。(本来)

また漆塗り万年筆は蒔絵ウン百万円~1万円台
と幅が広いですよね。

漆の「特質そもそも論」は置いといて、価値観(思い入れ)
や後のメンテナンス&修復コストに対するコスパ感覚、
考え方は個人によって大きく異なると思われます。

経年変化&劣化する塗り、素材を使われた万年筆は
漆以外にたくさんあります。

そのような観点からすれば個人的にはどの万年筆に
対する神経の使いどころはいっしょです。

こうたろうさんが思われていることはナンセンスとは
思いませんし、ご自分の価値観で取捨選択され愉しま
れれば良いのではないでしょうか。

P.S

「ペン先がぐらつく」とありますが特定のメーカー、
品番をさすのでしょうか?

漆塗り万年筆全般をさすのでしょうか?

ちょっと気になりました。
by arata (2011-11-16 01:18) 

しん

体調はいかがですか。プログを復活されたようで、うれしく思います。
教えて欲しいのですが、セーラーのクロスポイントをペンクリで調整してもらおうと思っているのですが、川口氏が近日来られるので、お願いしたいと思っていますが、やはり長原氏にお願いした方がいいでしょうか。ペンの裏側で中字で書ける様にお願いしたいと思っているのですが。
最近、クロスポイントにはまっています。表で太字、裏で中字と1本で使い分けできて便利です。使っていて面白いですし。
by しん (2011-11-16 23:37) 

arata

こんばんは しんさん

お立ち寄り&コメントありがとうございます。

復活というよりも...気まぐれなつぶやき程度で
すみません。

さて、クロスに興味をもたれたとのこと

ついに禁断の世界に足を踏み入れてしまわれ
ましたね。

長刀&クロス系は長原さんの専売特許なので、
調整は長原さんにぜひ、お願いされてください。

長原さんの調整を通して、よりしんさんにマッチした
悦楽のペン先に化けてくれるはずです。
(長原さんを通してですよ!)

えー...混乱されるかもしれませんが、川口さんには
長刀系、クロス系、細美研ぎ以外の万年筆をお持ち
ください。所謂、オーソドックスなペン先です。

役割の違い...とでも解釈していただいた方が良いと思います。

クロスの調整は長原さんのペンクリまでお待ちいただくか
不具合を感じるならお店を通してメーカへ出してみてください。

それがベストと思われます。
by arata (2011-11-17 00:24) 

しん

こんにちは。arataさん。つぶやき程度でもいいので、続けてください。楽しみにしてます。
ご教示ありがとうございます。長原氏にお願いしてみます。関西に住んでいるのですが、関西には長原氏はペンクリにあまり来られないので、来られるときにお願いしてみます。クロスはいいですね。表でも裏でも滑らかですし、太さが変えられるのは本当に便利で楽しいです。ただ、軸の種類が限られているようですし、あまら見かけません。ブライヤー軸のクロスがあればと思います。高くて手が出ないかもしれませんが。
セーラーのブライヤーはプラチナと比べ高いように感じるのですが、材質とかがいいのでしょうか。セーラーしか持っていませんので、よくわからないのですが。
今後もプログ楽しみにしています。
by しん (2011-11-17 15:50) 

こうたろう

ペン先がぐらつくのは、P社の15号ニブです。
複数本において感じました。
私物では、メーカさんの数回にわたるメンテナンス後も根本的な改善は感じられませんでした。
漆塗り万年筆全般にわたって、という意味ではありません。

by こうたろう (2011-11-18 00:12) 

arata

こうたろうさん どうもです。

長年に渡りパイロットの15号ニブ付万年筆、
殆どの品番を愛用したことがありますが
そのように感じたことは(個人的に)一度も
ありませんでした。

パイロットさんに修理を出すと(もしくは
ペンクリニック)原因と対処方法をしらせて
くれるのが常です。

メンテナンスに出されたそうですが、その際に
どこに出され(お店、ペンクリ、ペンステーション
等)どのような具体的リクエストをされたのか。

戻ってきたときのメーカーコメントはどうだったのか...。

不具合を感じられた品番(845、823とか)と
ペン種を教えていただけると、何か掴めることが
あるかもしれません。

by arata (2011-11-19 10:10) 

arata

しんさん ありがとうございます。
またお付き合いの程、宜しくお願い致します。
長原さんのペンクリは数が少ないのでちょっと
残念ですね。
関西だとナガサワさんになるのでしょうか。
来年から短期ですが関西に住まう事に
なるのでどこかでお会いできるかも知れませんね。
by arata (2011-11-19 10:14) 

arata

こうたろうさん P.Sですが

「ペン先のぐらつき」というのは筆記時にガタつく
違和感なのでしょうか。

それともペン先を指でつまみ動かしたときに遊び
がある感じでしょうか...。

他メーカー品、パイロット社の5号、10号ペン先
の万年筆と比較され、明らかに異なる傾向が
見受けられましたでしょうか。(全て現行、新品の条件)

現行品を新品で購入されているか...これも
関係性があると思われます。

中古(廃盤品)や他人のペンはペン先を弄られている
可能性もありますし、使用者の筆記スタイルにより
変化が現れ安い場合もありますから。

パイロットの15号ペン先を奢った万年筆全てに
同様のぐらつき傾向、構造的問題があるとは
個人的には考え難いのです。
by arata (2011-11-19 11:16) 

こうたろう

ご丁寧なコメントをありがとうございます。
私が感じた15号ニブのぐらつきは、823と845においてです。
823は私物の2本、845はたしか店頭試筆です。

筆圧が強くなければよいのかもしれませんが、筆圧強めで紙面を擦るように筆記するとぐらつきを感じることが多かったです。
また、知らないうちにニブがずれているときも何度かありました(ペン先をぶつけたことなどはなかったと記憶しています)。
書き始めは筆圧が弱めだからずれにくいとか、書き進めているうちに比較的筆圧が高まるからなのか、などの理由は分かりません。
ともあれ、ズレに気がつくたびに指先で直していました。

メンテナンスは京橋のペンステーションに直接伺い、計2~3度して頂きました。
都度、ご担当の方は「これでいいですよ」と言われ、私もその場では直ったと感じもするのですが、持ち帰って使ってみると根本的な解決はしていない筆記感でした。
そのため、筆記時に集中できず、本腰を入れた使用には用いることができなくなってしまいました。
非常に残念なのですが。

同様の再現は、パイロット製の5号ニブ(新品で購入)でも感じたことがありますが、10号(742、カエデ、70周年)、67の5号ニブ(このモデルのみ中古購入です)では感じたことがありません。
パイロット製でも、柔らかめなニブだとぐらつきが少ない(体感としては“ない”)気もします。
また、ぐらつきの理由として考えられるのは、首軸に差さっている部分が短いのかな?ということです。

このぐらつきは、人によっては許容範囲なのかもしれませんが、私は筆記時に気になりました。
そのために、845にはあともう一歩のところで踏み切れないのです。

ちなみに、ニブのグラツキは他社製品では感じたことがありません。
(私の試した範囲では、プラチナ3776、ペリカン400・800・1000、モンブラン149)

長々とすいません。


by こうたろう (2011-11-20 01:14) 

arata

こうたろうさん どうもです。

「ぐらつき」という言葉があまりに抽象的なので
何とも言えませんが...。

具体的に「○○の状態時」に「○○の部分」が「○○の状態」
なのでペン先がグラグラする...というような具体的
検証がなされてないと何とも判断つきません。

京橋に出されて直ったような感じがしたが?また
持ち帰ると以前のようにぐらつきを感じる...
これも腑に落ちません。

京橋のペンドクターにペン先が「ぐらつく」ので改善
してほしいと具体的にリクエストされたのでしょうか?

対面調整をされたと思うので、その際にドクターは
どのような処置をされたでしょう?

通常であれば原因を伝えてくれるはずです。

またペンステーショーンは修理保証書を発行する際に
修理箇所と対応方法(原因)も記すはずです。

その内容はいかかでしょうか?


by arata (2011-11-20 01:51) 

arata

P.S

ぐらつき感のある15号ペンを他者に試していただいたことは
ありませんか?

感覚的な部分か、構造的なモノか...判断材料にはなるかと
by arata (2011-11-20 01:55) 

こうたろう

「ぐらつき」というのは、ペン芯とニブがずれるという事です。
ペン芯は動かず、ニブが動く(ペン芯のセンターからずれる)ということです。
筆記時に動くようで、筆記後に確認すると、上記の症状が出ていたということです。

京橋では、その症状と改善の要望をお伝えしました。
ただ、修理保証書はすでに破棄したので記載内容は分かりません。
また、実作業はカウンター越しではなく、奥の作業所でされていたので実際の作業内容は分かりません。

メンテナンスの計2回~3回の内、1回はペン芯交換をして頂いたように記憶しています。
他の措置は、首軸部分などの交換はおそらくなく、ペン芯とニブを首軸に差込し直されていたように感じました(実際の作業内容は知りませんが)。

メンテナンス後に、ペンドクターの方から「考えられる一つとして、ニブを抜いたり出したりすると、ニブがぐらつきやすくなるかもしれません」といったことを言われた気がします。
(勿論、私が自分でニブを抜くことはしませんので言われたことは当てはまりません。)

そのぐらつき感のある15号ペンを他者に試筆して頂いたことはありますが、ぐらつきを感じるか否か?を伺ったことはありません。
ぐらつくまで試筆されたくありませんし、ちょっと試筆されたのではお感じにならない感覚的なところもあるかと思います。

ペンステーションでは普段使っているようには使えないですし、ペンドクターの方が「これで大丈夫です」を仰られている以上、私としても多分に信頼してしまっているので再現が出るまで確認をすることができなかったのです。

ともあれ、メモ書きのように使ったり、物に対する使用者の許容度を広げれば使用上の問題(と感じることを含めて)はないと思っています。

by こうたろう (2011-11-20 11:23) 

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